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そけいヘルニアはお腹がカタい

引っ張られる

お腹が硬いって、どういうこと?
と思われるでしょうか。
これにはしっかりとした根拠があるのですヨ。

これ以外のパターンもあるのでしょうけれども、だいたいそうだと思っていただいてよいと思います。

ではなぜ、お腹が硬くなるのでしょう。
それは、引っ張られるからなのです。



手術はしたくない

病院では、「手術をしなければ治らない」と言われましたけれども、少しでも改善する余地があるなら・・と愉和にお越しになられたTさん。

そけいヘルニアが出てくるのは左側。
からだを横たえているときは出ず、立っているときに出てくるとのお話。

からだを拝見してみますと、お腹が硬くなっています。
操法において重要なのはこの、硬くなったお腹は一体、どこから引っ張られているのか?
ということなのです。

Tさんを丁寧に観察してみますと、メインは左手から来ているようです。
それも先端、指先から引っ張られています。
なぜ、先端になのでしょうか?

私が思うに、仮に心身に衝撃やダメージを受けたとして、もしもそれが受けた場所だけに留まるとその箇所の問題が大きくなるため、できるだけ遠くに衝撃を逃がそうとして、最終的に歪みは先端に溜まるのではないか、と推測をしています。

なので一般に指先の先端にはどなたも留まるワケなのですが、当の指先には違和感はまったくありません。
これが、本来治療しなくてはならない場所をわかりにくくさせ、快復させるのを難しくしている原因とも言えましょう。

ときに、実際の治療の現場では、治療すべき場所は患部そのものというのが大半かと思います。
しかし病気の患部とその原因は、本当のことを言えば、ほぼ例外なく離れています。
そのような現実が、治療を単なる対症療法に留まらせ、本来の快復を妨げていると言ってよいのかもしれません。

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操法に入ってゆきますと、手の指先もそうですが、これも先端である頭部からもテンションがかかっています。

どなたもそうなのですが、どこかが緩むと、別の流れが見えてきたりします。
それらを、ひとつひとつ丁寧にほどくことで、Tさんのお腹は硬くなる必要もなくなり、結果ヘルニアが起こる必要もなくなってゆきます。

Tさんの場合は2~3回操法したら、そけいヘルニアの症状はなくなりました。
もちろん、そけいヘルニアの方がすべてこのように経過するかは、こじれ具合や問題の内攻度によって変わってきます。


そけいヘルニアがよくなっただけではなく、体調がよくなる

Tさんの目的はそけいヘルニアを治すことでしたが、実は愉和の整体はなにかの病気を治すことは、実はまったく考えていません。

もっと言いますと、病気の有る無しもあまり意に介しておりません。
ただからだの声に耳を傾け、からだの要求する場所に手を当てているだけです。

流れをたどってゆきますと、左手指に行き着きます。
そこに手を当てます。

その後、頭部からの流れが現れてきます。
そして頭部を操法します。

かくてお腹はほどけ、結果ヘルニアは出なくなります。
もちろんそけいヘルニアの場所自体に触ったわけでもありませんし、そこををどうにかしようとしたつもりは毛頭ないのですが、自然に考えて出る必要がなくなったと解釈するしかありません。

そしてそれだけにとどまらず、それによってからだは生来のバランスに戻ってゆきますので、そのためTさんの意図していなかった便秘や体調も、見違えるようによくなったとのことです。
ご本人はたいへん驚いておられますが、ただしこれは、言わば予定通りでもあります。

体調はそのままで、病気だけ治るということは、本来ありません。
からだは生来のバランスを望んでいるハズですから、その道しるべをちょいと示してあげれば、からだは自分で当たり前のようによくなってゆくのです。

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2018年、夏はホントに危険なくらい暑かったです。
私は暑さに弱いというのもありますが、もうヘロヘロな状態で目もうつろ、這々(ほうほう)の体(てい)でTさんを操法室にお迎えしましたが、Tさんは、「私はとっても調子いいです!」とのことでした。

私は軽~くシットを覚えたりしました・・(笑)

横浜市戸塚区 整体 愉和 清水