内臓は、内臓だけのモンダイではない
別項で背骨と内臓の関係も述べておりますが、ホントは内臓は内臓単体で存在しているわけではありません。
プロであれば、からだのバランス、また背骨の変動がどのような経緯で起こったかも追求すべきでしょう。
内臓は筋肉や骨格と相互に影響を及ぼし合い、こころとからだも同様、相互作用がなされるようになっています。
肋骨(ろっこつ)がこわばれば肺や心臓もこわばりますし、骨盤がこわばれば生殖器、消化器もこわばります。
体がこわばれば心もこわばりますし、その逆もまた真なり、です。
胃が苦しいのは、骨盤が歪んでいるため
腰痛と胃痛でモノが食べられないとのことでご来室された女性ですが、けっこう骨盤が歪んでいる。
歪むということは、可動性もなくなるということで、やはり、こわばってしまっています。
しかし、骨盤がどのように歪み、どこに圧痛点があるかがわかれば、その症状が起きるに到った経緯もほぼ読めますから、調整 はそれほど難しくありません。
その方は、私が骨盤を調整をしているあいだ中、お腹がずっと鳴っていました。
これは、お腹もゆるんでいるのですね。
そして腰痛がほぼやわらいだ後、お話をうかがってみますと、やはり常時胃下垂もあるとのことです。
しかしそれでも、「お腹がずいぶんと軽くなった」と言います。
このように、お腹にはさわっていなくとも、骨盤の弾力を取り戻しただけでも変わってくるのです。
つまり、胃が悪くなって不調が生じたのではなく、骨盤の歪みやこわばりが、胃に圧迫をかけために硬くなり、そのままではどうにも都合が悪いから、下がってきたと診るべきでしょう。
また、肋骨(ろっこつ)が歪んでこわばっても、お腹にモロに影響が来ますから、双方診ることが望ましいでしょう。
ただし、最初のうちであれば骨盤や肋骨(ろっこつ)の調整で事足りますが、これがやや古くなりますと、胃の不調は常態となり、硬さも残りますから、胃は胃で調整が必要になってまいります。
そこでお腹を診てみますと、やはりまだまだカタい。
いちばんカタいところ、これは硬直している感じですが、そこにじっと手を当てていますと、だんだんとゆるんできます。
そうすると、「胃が上がってきた〜」と言います。
「お腹が空きました」とも。食欲を感じたことはしばらくなかったとのことでした。
よく、胃下垂は逆立ちをするとよいと言いますけど、あれはマッカなウソです。
もしも逆立ちして多少よくなったように感じても、胃が下がらなくてはならなかった原因に関しては、なんら改善されてませんから・・
筋骨格系の症状でも内科症状でも、そこだけのモンダイと見るのは危険です。
症状という、「形として表にあらわれた現象」の前にある流れ、その大本まで読んでいくことが、どのような治療でも大切です。
で、その大本とはたぶん、「バランス」ということになるのではないかと、私は思うんです。
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