Home > 症状別施術法 > ストレートネックって?

ストレートネックって?

レントゲンでストレートネックと言われる

どうも首が痛い。
心配だからレントゲンを撮ってみたら、ストレートネックと診断された・・
で、「鍛えなさい」と言われたという方。
Mさんとしておきましょう。

どうも画像に映ったものを、まるで宗教のように信仰している先生もおられるのではないかと思うことがしばしばありますネ。
もしかしたら、撮影機のご用聞きなのではないだろうか。

これが整体とかカイロとかの先生ですと、必死に首を彎曲させようとする。
「生理的彎曲」とか「S字彎曲」とかいいますが、背骨を横から見ますと、首で前に彎曲し、背中で後ろに彎曲、そして腰で前彎、お尻に向かって後彎しているのが正常です。
よって、まっすぐな首の骨(頸椎)は前に彎曲するように矯正すべし、ということになるわけです。

ところが、頸椎を頸椎だけのモンダイとしているから、何回やっても変わらないし、症状も改善しないのではないでしょうか。

症状が起こるに到った経緯を解読する

ストレートネックというのは、致し方のないものだから首を鍛える(?)しかないのか、または彎曲しているべきものだから前彎するように矯正しなければならないのか・・?

私の立場から言いますと、答えは両方ノーということになってしまいます。
私は、ストレートネックの大半は、必要があってそのようになっているのだと考えています。
「まっすぐになった頸椎」そのものだけを見ても、真実は見えてきません。
「まっすぐになった頸椎」という、形にあらわれた「結果」にとらわれるのではなく、どのような症状でもそうですが、それ以前の形にあらわれない大本を見据えることが必要なのではないでしょうか。

私がまず着目したのは、立ったときの重心です。
若干、外側(小指側)にかかっている。
これは、股関節が開いていることを表します。

よくおばあさんで、O脚になっている方を見ませんか。
そのおばあさんのからだというのは、骨盤が開いていて股関節も開いてしまっています。
ですから、足首も外向きになって重心も外側にかかり、ヒザが開いてしまっているわけです。
そうしますと骨盤が落ちて(腰に反りがなくなり)、そのため猫背にならざるを得ず、アゴが前に出るようになります。
いきおい肩胛骨(けんこうこつ)も拡がり、同時に首も硬直して前に伸びる(ストレートネック)体勢となってまいります。

おばあさんを例にとりましたが、若者だってバランスを崩しますと、からだがこのような傾向になってしまうことがありますし、これは意外と多いのです。
で、Mさんにもそういったようなフシが見られました。
ですからまず私は、股関節、足首の調整から始めます。
股関節が開けば重心は外に行って背中は丸くなりますが、締まればキュッと腰が自然に反り、ひきしまります。
つまり、背骨の生理的彎曲にメリハリがつくわけです。
ということは、頸椎にも「反り」が出る「勢い」がついてくるということです。

他に肩胛骨(けんこうこつ)、鎖骨(さこつ)なども調整しましたが、それだけでもMさんの首の痛みは緩和しました。
このように、治療をする際は、いかにしてその状況、はたまた症状が起こるに到ったか、その経緯をできるだけ大本まで解読しなければなりません。
つまり、からだを読むということですね。

もちろん頸は頸で、調整が必要なこともあります。
頭部のこわばりが頸のこわばり、しいてはからだ全体のアンバランスの大本の原因になっていることも、しばしばあります。

ストレートネックの状態が長く続いていますと、頸椎にも負担がかかり、そのどこかでいわゆる歪みが生じ、痛みが発症します。
ストレートネックそのものが症状を起こすよりも、このような原因によって痛むケースが多いというふうに、私なんぞは思いますけどネ。

この場合、頸椎全体のバランスの調整と、ピンポイントで硬結の生じている箇所を、ミクロ単位(イメージです)で調整します。
この調整は微細なコリを感じ取り、それをつかまえ、ほどく、非常に繊細で精妙な作業となります。
コってるからほぐしたり、歪んでいるから矯正するなどという大味で大雑把な方法では、ヘタをすると毀すかもしれません。

整体法とは、チカラワザではいっさいありません。
こころを静かにして、精妙に手指の感触を響かせ、生体からの反応を感受し、流れを読むことなのではないでしょうか。
むしろ、瞑想に近いものだと私は思っています。