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肩こりの特殊な一例

肩の問題は、肩にはなし

先にも述べましたが、肩こりの原因は、肩にはまずありません。
一般的な肩こりのことについては既に記してありますから、ここでは特殊なケースをお話してみましょう。

実は、外部からの衝撃や圧迫による原因もあるのです。
このあたり、しっかりと見極めなければなりません。

たとえば何度も肩を揉んでもらったけれどもすぐに戻る、
あるいは何回も骨格を矯正しているハズなのに、ちっとも改善しないなど・・

もしも肋骨(ろっこつ)のなかに詰まりがあるのならば、どれだけの力で肩や背中をほぐしても、あるいは骨を矯正(?)しても意味はありません。
肩以外に頭部、背中に重さがあったりするならば、それはまず間違いなく鎖骨(さこつ)、肋骨(ろっこつ)に問題があると判断してさしつかえないでしょう。

ときに、肩は360度回転するくらいの関節ですから、複雑な成り立ちをしています。
そこへ鎖骨(さこつ)、肩胛骨(けんこうこつ)が絡み合ってきていますから、さまざまなアンバランスの影響を受けやすい部分です。
まして、外部からの衝撃が残った箇所がそのままであれば、長きにわたって肩の症状に苦しむことになりましょう。

肋骨(ろっこつ)を詳しく診てみる

「ま~た肋骨?」・・、って思われるかもしれませんが、他の項でも肋骨の詰まりについて多く述べてますように、それほど大切な場所なのです。
実際、肋骨(ろっこつ)をていねいに診てゆきますと、さまざまなことを語ってくれます。

あるとき、なにをやっても肩の症状が取れないという男性がお越しになりました。
そこで拝見してみますと、単なる肋骨間の詰まりではないような、(物理的にではなく、感覚的に)ひしゃげたような箇所がありました。
しかもそこが、流れが滞っているような感触です。

いつものようにその箇所についてお話をうかがってみますと、格闘技をやっていて絞め技をかけられたことがあるとのことでした。
かくてこれまたいつものことでもありますが、なるほど、それで腑に落ちました。

結果、そのこわばって弾力を失った箇所を調整することで流れが戻り、そこから肩へとテンションをかけていた原因を解除することで、それまでどうやっても解放されなかった肩のコリのほとんどが、たった一回で取れました。

このように、からだを間違いなく観察し、必要な箇所を必要なだけ調整することが肝要で、アッチもコッチも揉みほぐす必要はまったくないのですネ。