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変形性脊椎症で治らないと言われ・・

治らないという宣言

よく、「この症状は治りませんね」と言われたというお話を聞きます。

「治らない」というこの言葉が、本人の深い意識にどのような影響を与え、その後の生活をどのように左右するかということについて、あんまり配慮がないのではないかというふうにも思えます。
もちろん、治る見込みもないのに治ると言うのは間違いですが、それにしても言い方というものがあるのではないか。

実際、「もう治らない」と言われた方が来られることもままありますが、ほとんどはみるべきポイントがズレているだけということの方が多いというふうに感じます。
画像や解剖学的所見からすると、治りようがないという診断をするしかないのでしょうか。

主な症状はしびれ

変形性脊椎症というのは、かなり広い範囲をくくっていますので、症状としては一律ではありません。
高齢のその方の症状は、半身のしびれでした。

まず背中を見てみますと、とても固くなっている。
これは、股関節も肩胛骨(けんこうこつ)も固いことを示しています。
それから、重心が外へ(小指側へ)行ってしまい、骨盤が落ちていました。
これは、背骨にも影響のあるバランスでもあります。

ですから、やはりまずは足からです。
股関節の角度が変わってくることにより、背中の状態も変わってきます。
ただし関節というのは、何度がいちばんよい角度というものではありません。
それぞれが有機的に関連しあい、作用しあっている整合性のある角度が望ましいわけです。
逆にそのようであれば、極端にいえば何度でもかまいません。
ですから、これはいくら画像で見ても○か×かはわかりません
非常に微妙な世界でバランスをとっているわけです。

ところで、私の施術というのはとても気持ちのよいものなんですけど、その方も来られるたびにすぐに寝てしまいます。
もちろんマッサージなどなにもしていません。
私のおこなうのは、からだからの反応、自律的変化をうながすように、手を当てていくだけです。

からだにはもともとよくなろうという「勢い」があります。
その「勢い」を、からだの「流れ」をつかまえ、それをうながしてあげる、また、流れを阻んでいるつっかえたところ(硬結)をほどいてあげるだけです。

この方の場合、5、6回の施術をした時点だったと記憶しますが、ゼロではないけれども、しびれはずいぶんとなくなったとのことです。
「治らない」というのは、とりあえず「治す方法がない」というくらいに受け取っておいた方が宜しいかもしれません。