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幻肢痛のこと

幻肢痛とは

なんらかの作用によって、身体の一部を切断したけれど、もうないはずのその部分が痛むという現象です。

Yさんは、機械に腕をはさまれ、そのままでしばらくいなくてはならなかったという、恐ろしい体験をされています。
それで結局拇指(おやゆび)を除いた4本の指を失い、その残った拇指でペンを握って書いたりモノを持ったりして生活されていたのですが、その事故以来、失ってしまったはずの4本の指が痛み続けるという症状に悩まされていました。
これを治療できるものかどうか、というお問い合わせがありましたが、私には経験がありませんでしたので、なんともお答えしかねました。

ただ、考えられることとして、切断するにいたったときの身体への衝撃がまだ残っているということがあります。
これは私としては、(通常の痛みなどでもまったく同様なのですが)その衝撃を解放してあげることで改善をはかるという方法が思い浮かびました。

正直な感想としては、おそらくよくなるだろうけど、他の要因があるかもしれないし、もしかしたらよくならないかもしれない、ということになります。

操法はいつもと同じ

私は上記の感想を率直に述べましたが、幻肢痛をわずらったYさんは試す気になったようです。

ただし、操法内容はまったく通常やることと変わりません。
当然、すでにない部分にアプローチすることはできませんし・・

ただお話をうかがっていて、残った部分にもしびれや違和感がずっと残っているということでしたので、なんとなく「これはイケるぞ」というような感触がありました。
なぜかというと、そういった症状は事故の際の衝撃がまだ残っているときにあらわれるものだからです。

案の定、その箇所に手を当てていきますと、硬直がほどけようとする反応がすぐさまあらわれました。

肘から下には2本の骨(橈骨と尺骨)が手首までつながっていますが、機械にはさまれた衝撃がその骨を伝って、肘の方まで及んでいた状況です。

肘の調整、2本の骨の調整、2本の骨にはさまれている筋や筋肉の調整をしていきますと、とても気持ちがいいとおっしゃいます。

反応が収束するまで調整をしていきましたが、この1回で幻肢痛および腕のしびれはまったくなくなったそうです。

もちろん100%とは言いませんが、おそらく幻肢痛というのは、失った際の衝撃が未だに残っている姿であるというのが、その本質ではないかなァと思いました。