なぜ、吐き気が治らないか
特別な原因が見あたらなくても、いつも吐き気がして、苦しい。
こんな方も意外と多いようです。
宿酔いとかお腹をコワしているなんてのは別ですヨ。
仕事をしているときだけってのも枠外としましょう。
これはそのときだけのものですからネ。
病院でいろいろ検査をしたり薬を飲んだり、あるいは整体やカイロなどで矯正をしたり、いろいろやってみても一向によくならない。
つまり、物理的な原因としてはシロなんだけれども、吐き気は厳然としてある。
しかも、しょっちゅう、あるいは常にある。
これは、(臓器など)どこかが悪くなっているわけではないのです。
ひと言でいいますと、「バランス」がそうなっているということ。
生きているのがイヤになる
ご来室されたのは、主婦のKさん。
赤ちゃんも出産されたばかり。
しかし、吐き気とめまいでいつも辛く、赤ちゃんの世話をするのもおっくうで、生きているのがイヤになると言います。
下を向いても吐き気がこみあげてくるとのこと。
あらら・・、お若いのにそんなことを最初に聞きますと、こちらも辛くなってきます。
でも確かに、いつもいつも吐き気に襲われていては、しんどい。
ぜひ、よくなっていただきたい。
肋骨(ろっこつ)が、胃を圧迫している
おおよそ、吐き気を持っている方は、肋骨が胃を圧迫しているのが原因であることがほとんどです。
肋骨というのは背面にある背骨と、前面にある胸骨(きょうこつ)をつないでいる骨で、心臓や肺、胃や肝臓を包んでいるカゴ状になっています。
この可動性が悪くなりますと、肺に空気が入りにくくなったり、胃の活動を妨げたりします。
観察点=操法点の場所は肋骨下端のほぼ真ん中、胸骨の剣状突起のすぐわきのあたりです。
つまり、からだの正中線の、ホンのすぐ横のあたり。
ちょっと押してみると、イヤな痛みを感じるでしょう。
これは、その場所に圧迫があるからで、これこそが吐き気の直接の原因です。
しかも、この箇所のこのようなバランスは、そのまま頭部にも及んでいますので頭痛やめまいなどの症状もいっしょに持っている方も多いのですネ。
大本の原因は?
ただし、もう少し掘り下げてみましょう。
吐き気の原因はわかりました。
ただし、「なぜ肋骨下端がそのようなバランスになってしまったのか?」ということが問われねばなりません。
Kさんの場合、幼いころのムチウチが原因でクビの片側が硬直し、それが鎖骨(さこつ)や肋骨を引っ張り、それが肋骨下端にアンバランスを引き起こしていたということでした。
つまり、頚椎(けいつい=首の骨)を調整しなければならないということです。
結論から言いますと、2回操法をしましたら吐き気もめまいもなくなり、それどころか幼いころからずっと引きずってきたアンバランスがなくなったために、それまでになかった軽いからだになったとのことです。
症状だけではなく、生来のバランスを取り戻したからだはかくのごとく「気持ちのよい」状態になるのですが、長いあいだのアンバランスがあった場合は、少し長いあいだのスパンで何度か様子をみた方がよいでしょう。
Kさんのケースはざっとこのような具合でしたが、同じ症状で同じ直接の原因でも、大本は千差万別だったりします。
そこを間違いなく見定め、精確な調整をしなければなりませんが、この部分の個別の差異こそが、操法の難易度にかかってきましょう。
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