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施術近景⑪

手指は、敏感にしておかねばなりません。
たとえば硬結とは、治療をする際の大切なポイントです。
しかしながら、極小で、非常にわかりにくいもの、弛緩のなかにある僅かなもの、あるいはゼリー状のものもあります。
形で感じるレベルを超え、気で感じ取らねばならない地平に行ってしまうのです。
どこかしらひっかかるような感じ、直感的な違和感などで感じなければならないこともあります。
それでも硬結がある場合、それをつかまえないことには、話は始まりません。