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背骨で内蔵がわかり、調整できる

背骨は、内蔵をあらわしている

いささか解剖学的な書きかたですが、運動神経も内臓の神経も、背骨のなかの管を通って、背骨からそれぞれへと分岐しています。
つまり、背骨の状態で内臓のこと、もっと言えばからだやこころのことがわかるということです。

ところが、この背骨の観察というのが、とてもムズカシイ。
背骨のキワ指1本分を一則、2本分を二側、3本分を三側といいますが、これは背骨の両脇を上下に走る脊柱起立筋の部分を二側というふうにおぼえておけばよいでしょう。

病気ってなんだ

そもそも病気という概念が、もしかしたら誤った処置を蔓延させているのではないでしょうか。
たとえば腎臓の病気だったら腎臓が悪いのだから、腎臓の薬を作ればよいのでしょうか。
あるいは、肝臓の病気だったら肝臓の薬を作るべきなのでしょうか。
もちろん、それも必要かもしれません。
しかし、病気とは全体、なんなのでしょう。

たとえば肝臓の病気でしたら、肝臓が悪いのだから、肝臓そのものをどうにかしなければならないものなのでしょうか。
もちろん、薬剤やお酒の飲み過ぎが原因のときもあるでしょう。
しかし、そういったことがなくても肝臓が悪くなることがあります。

そのような方のからだをていねいに診てみますと、右半身に圧迫がかかっているバランスになっていることがあります。
右半身に圧迫がかかり続けるということは、やはり右側に症状も出やすい。
例を挙げますと、胸鎖関節(きょうさかんせつ=ノドの下のグリグリ)もこわばってくるでしょうし、そうしますと当然、右の肋骨(ろっこつ)も可動性が悪くなります。
したがって肝臓にも圧迫が生じますし、いまは支障が出ていなくとも、右の肺にも圧迫がかかっているはずです。
この場合、なによりもまず、最初にからだのバランスを整えてあげなくてはなりません。

たとえば胃下垂の場合、胃が悪いのでしょうか。
いいえ、多くは胃がそこにあっては都合が悪いバランスになっているのです。

子宮筋腫の場合、子宮が悪いのでしょうか。
これもまた、骨盤の可動性の不具合やアンバランスを、筋腫で補おうとしていることが多いのではないか。

このように見てきますと、病気というもののとらえ方を、少々変えた方がよいのかもしれませんネ。
そして発症している症状に、イチバン近いところで制御しているのが背骨であることに間違いはなく、とても重要な部分であることは確かです。

実際に背骨を調整してみる

背骨を指ではさんで、その感触を味わっていきますと、どこかこわばった感じがすることがあります。
または、とても小さな力で揺すぶってみるのもテでしょう。
そのこわばった感じのところを押さえ(力ではなく、背骨の反応を感じられるくらい、軽く)、右か左かに寄ってくる感じがありましたら、その反応にまかせ、ついてゆきます。
そうしていますと、背骨自体は、どこかにへばりついていたものからスゥッとはがれ、ノビノビと弾力を快復していったりします。

・・・文章で書いていてもわかりにくいですよね。
要は、知識や技術ではなく、なんとなくこわばった感じがするナァとか、なんとなく気になるとかいう場所を、なんとなく気持ちがよくなるように押さえていけば、とりあえず間違いはありません。
これだけで、どこかの不調が、改善されるかもしれません。

ただ、背骨の調整というのは、非常に微妙なものですので、力でどうにかしようとすると毀します。
おこなう側、受ける側双方が気持ちのよい感覚を持つことのできる状態が望ましいのですけど、もしもそうでなければなにもしない方がはるかに宜しいでしょう。
また、治そうとか、そういった邪心も持つべきではないと考えます。

椎骨のそれそれの対応する臓器や意味について書きますと、あまりに長くなりますし、私などが適任とも思えませんので、そのあたりはそれぞれ書物等を繙いてみてくださいませ。